出演者紹介21 加藤将隆

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「交響劇 河童×コッペリア」に出演していただく役者の皆さんは、座組の中でどう見られているのか!?
他己紹介形式でお送りする「出演者紹介」。第二十一回にして最終回は、加藤将隆さんをご紹介します!
今回の紹介文はRYU☆さんによるものです。

 

【お名前】
加藤将隆

【今回の役】
富良野 翼(ふらの つばさ):アイドル「コッペリア」の熱烈なファンという以外は凡庸な男。昔は絵を描いていた。結婚を意識し始めた恋人がいる。

【紹介文】
河童 × コッペリア の主役。
平凡な毎日を過ごす人間が、変化や刺激を求め日々生きていき、なにかをきっかけとして変化していく姿が描かれている。

演技素人の私から見た視点なのですが、彼は”その役”の世界観を作り込むのが、ずば抜けてピカイチだと感じております。
彼が演じるだけで、周りの風景、場所、状況などが、どんどん広がって見え、
まるで映画館で3Dメガネをかけていると自分もその世界に入り込んだ様になるのと同じ感覚を、彼の演技から感じます。
まさに、今回の主役の”翼”というのは、加藤くんにしかできないんじゃないかな。

何気ない日常において、彼の演技からたくさんのことを考えさせられます。
だから、この素晴らしい俳優を目の当たりにして目に焼き付けて帰っていただければと、私RYU☆は思っております。

【好きな台詞】
「このあばズレ!」
温厚の彼が、このような暴言を吐くとは、いったい何があったのでしょうか……

【演出・キャンディ江口から一言】
加藤君との出会いは、僕が音響として参加した舞台公演、芝熊の「うかうかと終焉」にてでした。劇中にて、学生寮に住む三枚目でずぼらな青年の役を、コミカルに、かつ繊細に、かつリアリティたっぷりに熱演していた彼に一目ぼれし、今回主演をオファーした次第です。
彼の魅力は「俳優としてのセンスの良さ」にあります。彼は実に適切な間で、適切な動きで、適切な熱量で芝居を繰り出してくれます。一度オーダーすると、スッと適切な芝居で返してくれる「彼の勘の良さ」は、演出としてはなんともありがたいものです。とはいえ、今回はなかなか難解な作品の主演。一筋縄ではいかず、考え抜きながら役を作り上げました。汗をかき、歯を食いしばりながら役と向かい合ってくれた加藤君には感謝しかありません。
今回、彼が演じるのは平凡な男です。どこにでもいる、学生時代に少し夢中になったものはあるけど、社会に組み込まれた今、毎日同じ電車で会社へと向かう、平凡な男です。この市井の一人たる彼の人生が、この物語の最も劇的な部分なのです。加藤くんの芝居が普遍性を得ることができるか、本番を楽しみにしています。

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